仕事を一生懸命していても、誰でも失敗はするもの。

大きい小さいはありますが、失敗をしてしまったからといって、「辞めたい…」「僕なんて…」などと自己嫌悪に陥る必要はありません。

失敗にそもそも気づいていなかったり、堂々と人のせいにするようでは、対処法云々の前に人格的な問題がありますが、そうでなく「やってしまった」と自分の非がわかっているのであれば、それはその後の対応でチャンスにも変えることができます。

実際私もいくつも失敗をしてきましたが、尊敬する上司の一人に教えてもらった「失敗をチャンスに変える対処法」を実践することで逆に評価を上げてくれるということもありました。

ここでは、全ビジネスマンに使える、 「失敗をチャンスに変える対処法」 を紹介していきます。

しっかり実践することで、失敗した時に「使えないやつ」と思われることはなく、「できるやつだな!」という印象を与えることができます。

 

私がやらかした仕事の失敗談

まずは少しだけ私がやらかした仕事での失敗談を紹介したいと思います。似たようなことを経験した人も多いのではないかと思います。

 

重要なデータを誤って削除…。バックアップもなし…。

IT系の会社で働いていたのでパソコンは一日中使う仕事道具です。パソコンで作業するときにやらかしがちなのが削除作業。

私は重要なデータを誤操作で削除してしまったことがあります。ゴミ箱に…ではなく、完全削除をしてしまいました。バックアップも取っていなかったので削除した後は10秒くらい放心状態で完全に思考停止になってしまいました。

 

優秀な外注業者に誤って契約終了メッセージ

外部の人とやりとりをすることが多かったときに、契約終了を送るべき業者ではなく、大変優秀でお世話になっている業者へ誤って送ってしまうという失敗をしました。

送られてきた側も急にそんなメッセージが届いて驚いたことだと思います。本当に「やらかした!」と思いましたね。

大慌てて謝罪と継続のお願い連絡をしましたが、あんなにヒヤリとする経験は2度はしたくないものです。

 

失敗した時の対処法

してしまったことは仕方ありません。失敗は「した後」が大切です。ここから、本題となる失敗をチャンスに変える対処法を紹介していきます。

1.すぐ上司に報告する

「やらかした!」と思ったら、すぐに上司に報告をしましょう。ここでどのくらい早く報告をするかによって、その後の問題の大きさが変わってきます。

すぐに報告すれば少し対応すれば鎮火するようなことでも、隠そうとしていて後で知られてしまった時には大問題になっているというケースが少なくありません。

 では、上司に何を報告したら良いのか。 

 

失敗した瞬間というのはパニックになってしまうと思うので、いっそのこと、「失敗した時はこれとこれを報告する」とフォーマットを決めておくと楽です。最低でも下記2つを上司に報告すれば上司にとってもうれしいので使いましょう。

失敗した時に上司に報告すること
  •  起こしてしまった失敗の概要 
  •  今から自分がしようと思っている対応内容 

失敗の概要は大切な要素の一つで、すぐに対応する必要がある場合には失敗を詳細に話さず、概要を上司に伝えましょう。それで上司もどういうことが起こったのか把握ができるので、必ず伝えましょう。

対応内容も大切です。今から取り掛かる対応内容を伝えることで、他にも対応すべきことがないか上司も考えてくれます。

「直近ですべきなのは◯◯と△△なので今からこの2つにすぐ取り掛かろうと思いますが、他に漏れなどございませんでしょうか」

このような感じで上司に報告すると良いでしょう。

 

2.重要度の高い対応をすぐ行う

上司への報告を終えたら、すぐに行わなければならない対応に着手しましょう。失敗した時には対応の早さは重要になってきます。すばやく正確で丁寧な対応を行えば、失敗によって被害を被る方も怒りが収まるかもしれません。

ここは、スピードと正確性、誠実さが重要になってきます。

もし自分だけで解決できそうにない問題であれば、上司にも対応の手助けをしてもらうようお願いをしましょう。

 

3.失敗の経緯・原因・再発防止策をまとめる

直近ですべき対応を終え、時間的に落ち着きが出てきましたら、今回の失敗についてまとめましょう(気持ち的には落ち着かないとは思いますが、ここの過程がとても重要です)。

ここでしっかり失敗についてまとめるかどうかで、失敗を失敗で終わらせ、自分への信頼を落としたままになるのか、プラスに転換できるチャンスにするかが変わってきます。

 

まとめるのは、下記4項目を埋めましょう。

失敗収束後のレポート項目
  •  起きた失敗の事象 
  •  原因 
  •  対応済みのこと 
  •  再発防止策 

まとめる中で失敗を冷静に考えることができ、同じ失敗を起こさないためにどうするかを考えるようになります。

レポートの一例を紹介しますので、参考にしてみてください。

【事象】

PC内のファイル・フォルダ整理を行なっていた際、誤って重要データである◯◯◯という名のExcelシートを削除してしまった。バックアップは取っていなかった。

【原因】

1.重要度の高いファイルとそうでないファイルを整理せず、同じフォルダ上で管理していた

2.定期的にバックアップを取っていなかった

【対応済みのこと】

◯◯さんが同じシートを、バージョン劣化版ではあったが持っていたので共有してもらい、現在のバージョンまで作業をもう一度行い、復旧した。

【再発防止策】

1.重要度で管理するフォルダを分けておく

2.Excelの自動バックアップ設定を行なっておく

個人のちょっとした失敗であればまとめる量は少ないかもしれませんが、チーム全体の失敗で、複雑な要素が絡み合った問題だった場合は事象がより具体的になったり、原因の箇所もさらにボリュームが多くなると思います。

最初は慣れていないので、どう書いていけば良いのかわかりづらいですが、きちんと大なり小なり失敗の際にまとめていれば、失敗した時には振り返って再発防止まで考えるクセがつき、仕事での成長にもつながります。

ぜひ取り組んでみてください。

 

4.まとめた内容を上司やチームメンバーに共有する

まとめておくことは自分のためにはもちろん良いのですが、全体最適を考えて上司やチームメンバーにも共有しましょう。

自分の失敗を公にするのは少々勇気のいる行動ですが、ここで今後の信頼度が変わってきます。

無駄にプライドが高い人は自分の失敗を公にすることはできず、その失敗を自分とチームの糧にすることができせん。

なにか失敗や問題が起こったら、それをチーム全体で再発させないようにアクションを起こすことが最も重要です。

 

5.再発しない仕組みを作る

上司やチームへの共有も完了したら、次は再発防止策を構築するアクションを取りましょう。

もし可能であれば、再発させないために仕組みで解決しましょう。

例えば、多数の人と共有をしているスプレッドシートがあった場合、他の誰かにいたずら的な変更、もしくは削除をされてしまうかもしれません。

仕組みで解決する方法として、定期的なシートのバックアップを取るようプログラムを組んでおくというのが一つ考えられます。

ここで注意すべきなのは、不注意から失敗をしてしまった時の再発防止策として挙げられる「ダブルチェック」ですが、ダブルチェックはとても効果的な策と言える一方で、どうしても人為的な策であるため、漏れが出てしまう可能性があります。

できる限り、プログラムを組んで仕組みを構築しておくか、そもそもの作業自体のオペレーションを変えるなどして、仕組み化することをおすすめします。

 

最後に、自分を許してあげる

失敗後、速やかに上司へ報告、直近の対応、レポート作成、共有、再発防止の仕組み構築……と、ここまでできたのであれば、もう失敗について自分を責めることはやめてあげましょう。

最後に重要な対処法としては「自分を許す」ことです。

自分を許すことは「自分に甘い」ということではありません。精一杯失敗後の対応を行ったのですから許してあげましょう。

ここで自分を許すことができる人は、他の人が失敗した時にも冷静に対応でき、許せる人です。

「失敗を忘れる」とは違い、失敗したことはしっかり覚えておくが、そのことで自分を責めないというのが「自分を許す」です。

 

失敗した時こそ注意すべきポイント

失敗をチャンスに変える対処法は先に書いた項目で終わりですが、ここからは、失敗した時にやってしまいがちなNG行動についてまとめておきます。

失敗をチャンスに変えるためにも、これらのことは気をつけて行動しましょう。

失敗を隠そうとしない

やっていけないNG行動の一つには、やはり失敗を隠すことです。先にも書いた通り、失敗を隠しておくと、後で発覚した時にはもう収拾がつかないほど大問題になっている恐れがあります。

よく言われる基本的なことではありますが、やっぱり人は失敗したとき、知られたくないという思考に走ってしまいますので、意外と難しい考え方と言えますね。

 

言い訳をしない

失敗をした時、隠そうという思考の他には言い訳をする思考にもなりがちです。

ですが、これもNGですよね。

「だって〜」とか、「いや、違うんです〜」とかの枕詞が言い訳を始める時の決まり文句ですが、言い訳をしそうになる自分をグッとこらえて、失敗後の対応に注力しましょう。

 

人のせいにはしない

もちろんこれもNGですよね。言い訳の中の一つですが、失敗を人のせいにするのは、失敗の上にさらに大きく自分への評価を下げるものです。

仮に自分がチーム内の上司にあたる立場で、部下が犯した失敗であっても、完全に部下のせいというわけではありません。根本的な原因としてマネジメント方法に問題があったのではないか、作業オペレーションに問題があったのではないか、などと自分の問題として考えなくては自分としてもチームとしても成長にはつながらないでしょう。

当事者意識を持っているかどうかで成長スピードはかなり変わってきますので、失敗や問題が起こった時は自分を見つめ直すように考え方を持っていきましょう。

 

再発防止策は必ず守る

注意すべきポイントの最後に、「再発防止策は必ず守る」ということを徹底しましょう。

再発防止策は、仕組みで解決できるのであれば一番良いのですが、事象によってはどうしても人為的な策になることがあります。

「再発防止として今まで◯◯というやり方だったものを△△というやり方に変えます」と策を共有したのであれば、必ずそれは守るようにしましょう。

 

失敗は、その後の対応が一番大事!

失敗は、その瞬間絶望的な気持ちになりますが、その後の対応次第でプラスに変えることは十分可能です。

今回ご紹介した、失敗の後の対応方法をぜひ一度試してみてください。

少し勇気がいることもありますが、一度そのやり方を身につけておけば、失敗も成長の糧にできると思います。

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