アフィリエイトとは
将来のことを考えても、「会社の給料以外にも収入源があったらいいな」と考えて副業を検討する人が増えています。
そこで副業として注目されているのがアフィリエイト。では、アフィリエイトとはどんな仕組みなのでしょうか。
インターネット広告の一つ
「アフィリエイト(affiliate)」には、「提携する」という意味があります。
転じて、インターネット業界におけるアフィリエイトとは、企業やお店(広告主)と提携して、広告主に変わって宣伝をすることで、その成果に応じて報酬がもらえる仕組みのことを意味します。
広告主にとってのメリット
広告主の立場から見たら、アフィリエイトを依頼することにより、サイトやブログによって個々で宣伝活動をしてくれるということで、コマーシャルの代わりになります。結果、広告活動費用を抑えることのできるメリットが発生します。
アフィリエイトをする側のメリット
アフィリエイトをする側の立場で詳細にいうと、自分のサイトやブログ、メルマガなどの媒体に広告主のリンクを張って、ユーザーがそのリンクを経由して商品を購入したり、会員登録することで報酬を得られる、というメリットあります。
ほかの副業と比較したときの、アフィリエイトの最大のメリットは、無料で始められるということです。
例えば、副業の代表例として「せどり」が挙げられます。せどりとは、売れると思われる商品を仕入れて転売するビジネスですが、そもそも仕入れのためのイニシャルコストがかかる上、売れなかったときに在庫を抱えてしまうというリスクがあります。
これに対してアフィリエイトは、インターネット環境さえあれば誰でも始められるという上に、単に広告を通じてユーザーと広告主をつなげるだけの活動なので、個々で在庫を抱えることもありません。その意味では、最もリスクが少なくて、気軽に始められる副業といってもいいでしょう。
アフィリエイトの関する歴史的背景
そもそも、アフィリエイトによる広告が一般的となったのは、インターネット普及という大きな背景があります。インターネットの普及により、お店の在り方も変わってきました。それに伴って発生したのが「アフィリエイト広告」という手法です。
インターネット検索の普及でお店の集客方法が変化
従来、インターネットのない時代では客はお店に行ってモノを買うカタチが一般的でした。
売り手であるお店は、自分のお店にお客様に来てもらうための様々な工夫が必要でした。例えば、分かりやすい場所への立地戦略や、チラシやCMなどを使っての広告戦略、あるいは店頭や街頭でのPR活動など、お店自体への集客の部分に労力を使っていました。
上記の手法自体は現在でも一般的に使われていますが、今やインターネット時代の到来により、お客様自身が気軽にお店を検索したり、通信販売でモノを購入したりできるようになってきました。
そんな時代になってくると、お店側としては、インターネットで検索されないと来ないお客様も出現し、従来の戦略だけでは集客や販売が充分にできなくなります。
そこで、お店の集客や販売のため、お店側もインターネットを活用した工夫をするようになったのです。アフィリエイト広告もこの流れから発生しました。
ネットワークを使った広告戦略 = アフィリエイト広告
多くのお店は、インターネット時代に対応し、ホームページ作成などでお客様に「検索される」ような動きをしました。しかし、集客のためには、検索エンジンで検索をかけたときに上位に表示されないと効果は薄いです。お店の力だけで検索順位を上げるのは困難です。お店側は困りました。
そんなときに登場したのが「アフィリエイト広告」という手法です。個人ブログや、TwitterやFacebookなどのSNSにより、多くの人がつながりあう時代となり、いわゆる「口コミ」により情報が拡散するようになりました。その情報の拡散に、お店の広告を載せてを利用すれば、お店の集客・販売に大きなメリットが出ます。
こうして、ブログやメルマガ、SNS等に売り手側が広告を依頼する、「アフィリエイト」の手法が生まれたのです。
アフィリエイトサービス会社(ASP)の登場とその役割
売り手としても、多くのアフィリエイター(アフィリエイトをする人)に直接広告を依頼するのは手間がかかります。そこで広告主の依頼をとりまとめるASPが生まれました。アフィリエイターは、ASPを通じて多くのモノやサービスを伝える活動をすることができます。
ASPは、その取扱商品の種類などにより2つに分けられる。大手オンラインショップの商品を広告掲載できる「ショッピングモール型」と、それに限らず様々な商品の取り扱いをマッチングしてくれる「ASP」の2つです。
「ショッピングモール型」は商品への信頼性が高く、ユーザーの購買意欲を喚起しやすい点がメリットです。。一方で、「ASP」は商品販売サイトだけに限らず、保険や旅行のようなサービスなど多彩な広告をそろえており、自由度が高いです。
アフィリエイトを始めるには
アフィリエイトは、インターネット環境の普及により生まれたビジネスで、近年はスマホの普及もあり、多くの人が参入しやすいビジネスとなりました。しかし、インターネットを利用したビジネスのため、最低限必要なものがあります。
必要なもの3つ
アフィリエイトを始めるにあたり必要なものは3つあります。
ブログ・サイトなどの運営媒体
アフィリエイト広告を紹介する運営媒体として、ブログなどが必要です。SNSを利用できる広告もありますが、魅力を伝えるためにはブログの活用がベストです。
メールアドレス
ASPとのやりとりやブログ運営のため、メールアドレスの取得も必要です。この際、プライベートのメールと混同しないように専用のアドレスがあると便利です。
銀行口座
アフィリエイトは報酬が発生します。従って、報酬が振り込まれる銀行口座が必要です。ASPによっては、アフィリエイターが手数料負担の必要ある場合があるため、手数料負担の少ないところを選ぶのが大事です。
ビギナーは無料ブログから
アフィリエイトのメリットは低コストで始められることです。そのメリットを生かすためにも、当初は無料ブログを選ぶのがいいです。これは、失敗した際のリスクヘッジ的な意味合いもありますが、最初からお金をかけすぎると、回収することに集中しすぎて掲載広告や記事内容を狭める危険性もあります。
有料ブログのメリットは、自由度が高くサイトをカスタマイズできることです。アフィリエイトに慣れたなら、有料ブログに切り替えてみてもいいでしょう。
まとめ
アフィリエイトは、インターネット普及により生まれた広告手法の一つで、アフィリエイター、広告主、ASPとユーザーの4者により成り立ってます。アフィリエイターはASPを通じて、ユーザーに広告主の商品を宣伝し、ユーザーと広告主をつなげます。宣伝したことにより、アフィリエイターはASP経由で広告主より報酬を得ることができます。
アフィリエイトは、企業広告の新たなカタチです。
0件のコメント