近年ではWordPressで構築された記事サイトが本当にたくさん存在しており、ブログといえばWordPressといえるほど多種多様なサイトがネット上にあります。
そんなWordPressの特徴が「プラグイン」でしょう。プラグインで機能拡張していないサイトは今ではほとんどないといっても過言ではありません。それほど豊富な機能が満載なのです。趣味でサイトを作っている人からプロフェッショナルまで、多くの人がWordPressの豊富なプラグインに魅力を感じているでしょう。
そこで今回は多種多様なプラグインのなかから、特に基本的なものを何種類か紹介したいと思います。サイト製作を始めたばかりの人でもカンタンに使用できるものばかりですので、ぜひ導入してみてください。
All In One SEO Pack
SEO対策に「オールインワン」な存在
プラグインを導入する前にまず考えなければならないことは、まずWordPressを使って何をしようとしているのかを冷静に考えてみることでしょう。
そしてその用途に応じたプラグインを選択していく必要があるわけですが、この「All In One SEO Pack」は、あなたがWordPressでサイトを作成し、公開するなら絶対に必要なプラグインといっても過言ではありません。
おそらくプラグインを紹介している他の様々なサイトでも必ずといっていいほど紹介されている「鉄板」プラグインといえるのではないでしょうか?
特にSEOの知識がほとんどない初心者は必ず導入しておくべきものです。
この「All in One SEO Pack」は、簡単にいえばSEO対策全般を引き受けてくれるプラグインであり、文字通りSEOに関する「オールインワン」な存在といえます。
WEBサイトの構築において広く知られるTitleタグやmetaタグなどSEO対策の基礎として知られる各種設定から、いわゆるSNS対策までこのプラグインだけでまかなうことが可能です。特に見込み客を集めることが目的であるビジネスサイトでは効果を発揮してくれることでしょう。
より具体的には、既に述べた「メタ要素」となるタグの設定や、内容が重複してしまっているページが存在しているときのSEOへの悪影響を回避してくれる「canonicalタグ」の設定をしてくれたり、サイトマップの設定をしてくれるようになります。
特にサイトマップに関しては、きちんと設定しないとGoogleの検索クローラーに見つけてもらえにくくなってしまいます。一定のアクセスを狙うWEBサイトにとってこれは致命的なものでしょう。せっかく素晴らしいサイトをWordPressで製作したとしても、アクセスがなければ意味がありませんからね。
「OGP」の設定にも注目!
それから、いわゆる「OGP」の設定を行ってくれることも注目です。
「OGP(Open Graph Protocol)」というのはFacebookやGoogle+などのソーシャルメディア上で、対象となるWEBサイトの内容を伝えるために設定されるプロトコルのことをいいます。
これを設定しておくことによって、サイトのURLが共有されたときに、そのサイトの画像やタイトルなどが表示されるようになります。当然、これらのコンテンツは事前に設定しておく必要がありますが、共有先のユーザーにフィード上などでWEBサイトの内容をしっかりと伝えることができるようになるのです。
基本的にSEO対策というのはこういった細かい設定を積み上げることによって実現していくものですが、素人はなかなかそういう部分にまで気が回らなかったり、その重要性を理解できなかったりするものです。
しかし「All in One SEO Pack」を導入することで、こういった細かい対策を簡単に実現することができるようになります。非常に重要なプラグインですので、SEO対策の知識がない人は必ず導入しておくことをおすすめします。
Google XML Sitemaps
次に「Google XML Sitemaps」を紹介します。
上述したように、サイトマップ(XML Sitemap)は設定し忘れるとGoogleに検索されにくくなってしまうというデメリットがありますが、このプラグインを導入することによってその危険を回避することができるようになります。これもSEO対策のプラグインといえます。
そもそも「サイトマップ」というのは、そのWEBサイトにおける各コンテンツの住所のようなものであり、サイト内にある記事などのコンテンツがどのページのどの場所にあるのかを示すものです。
私たちに馴染みのあるサイトマップとは、各WEBページに必ずといっていいほど掲載されている「案内図」のようなものですが、実はネットユーザーのためではなく、Googleクローラーのような検索エンジン専用のサイトマップも存在するのです。これを特に「XML Sitemap」といったりします。上述した「サイトマップ」とは主にこの「XML Sitemap」のことを指しているのです。
「XML Sitemap」はGoogleなどの検索エンジンにWEBサイトのコンテンツを素早く発見してもらい、それによってネットユーザーが検索をかけたときに、あなたのWEBサイトを上位に表示してくれるように促すものといえます。
そして「Google XML Sitemaps」プラグインを導入すると、ブログサイトの記事更新に合わせてサイトマップを自動的に生成してくれるようになり、さらには検索エンジンに対してコンテンツの更新通知まで行ってくれるようになるのです。これはSEO対策として非常に重要なことでしょう。
XML Sitemap自体は既に紹介した「All in One SEO Pack」プラグインでも設定が可能となっていますが、SEO対策としてより高度な設定をしたいと考える人はこちらのプラグインをおすすめします。
Yet Another Related Posts Plugin
ここまでSEO対策として有名なプラグインを2つ紹介してきましたが、ここからはサイト内のコンテンツに関するプラグインとなります。
まずは「Yet Another Related Posts Plugin」です。これは簡単にいえばWordPressで製作したブログサイトにおいて、新規に投稿されたブログ記事に関連した記事を自動的に表示してくれるプラグインです。つまりこのプラグインによって、その記事コンテンツに関連性の高い記事を紹介することができるのです。これによってアクセス数やPV数を向上させることができ、SEO対策にも有効となります。
自動的に表示される記事は、その記事のカテゴリーやタイトルの関連度の高さを基準に選ばれますが、その比重自体はユーザーが自分で設定することができます。
つまりどういう基準で「関連している」と判断するかをユーザー側で決めることができますし、表示方法も自由にカスタマイズすることができるので非常に便利です。
多くのブログサイトではメイン記事の左右どちらかに関連記事を表示するように設定しているようですが、ページの下部やサイドバーのように表示させることもできますので、そのあたりは自分の好みに設定するとよいでしょう。
ブログ記事をメインコンテンツとして運営しているサイトには、特におすすめのプラグインといえるでしょう。管理画面から検索してインストールすることもできますし、下記リンクボタンからダウンロードしてインストールすることも可能です。
WP-PostViews
続いて「WP-PostViews」プラグインです。こちらはそのサイト内に「人気の記事」を一覧として表示させることができるものです。上述の「Yet Another Related Posts Plugin」と並んで、非常に多くのブログサイトで導入されているプラグインです。
WordPressで製作したブログサイトを運営するにあたって、人気となっている記事を全面的に紹介することは非常に重要なことでしょう。そのサイトを訪れたユーザーにとっても、そのサイトで人気の記事はニーズにマッチしたものであることが多いからです。
また運営側としても自分の書いたどの記事が人気で、どれぐらいの人が読んでくれているのかは気になるところではないでしょうか?
そんなとき「WP-PostViews」プラグインを導入することによって、自分が投稿した記事をアクセスの多い順や、逆に少ない順に並べて表示させることができますし、実際のPV数を出力させることもできるので、人気の記事とその記事をどれぐらいの人が読んでいるのかをすぐに把握することができます。
より具体的には「人気(記事)ランキング」「カテゴリ別の人気ランキング」をサイドバーに表示させることができるようになります。同様に「不人気」のランキングも表示させることができますが、これを利用している人はあまりいないようです。
ただしこのプラグインは、近年人気となっている「サムネ画像」つきのランキング表示には対応していないので注意が必要でしょう。サムネ入りで人気記事ランキングを表示させたい人は別のプラグインの導入を検討した方がよいと思います。代表的なものとして、「WordPress Popular Posts」がありますので、どちらが合うか両方とも試してみても良いですね。
実際「WP-PostViews」プラグインは、どちらかといえば「アクセス数」の把握に利用しているユーザーが多いようです。単純に記事へのアクセスを把握したいというのであれば、その都度「Google Analytics」などで確認するよりもこのプラグインを利用した方が簡単なのは確かですから、そういう意味でも導入しておいて損はありません。
Table of Contents Plus
「Table of Contents Plus」はサイト内に自動で「目次」を設置できるプラグインとして有名です。今やほとんどのブログサイトではこれを用いて目次を設定してしているといっても過言ではないでしょう。それほど基本となるプラグインといえます。
具体的には、h2やh3などの「hタグ」を自動で読み込み、それをもとにして適切な目次を勝手に設定してくれるため、わざわざ自分で見出しをピックアップしてアンカーリンクを設定するなどの作業が必要ありません。訪問者もどこに何が書かれているのかを一目で理解できるようになり、その部分にすぐに移動できるようになります。
特に記事が長文になればなるほど、執筆する側としても目次が必要となることがほとんどですから、この機能は記事を追加修正するうえでも非常に役に立ちます。ブログ記事をメインコンテンツにしているサイトはぜひ導入しましょう。
Akismet
最後にブログサイトの「コメント欄」に関するプラグインを紹介します。
「Akismet」プラグインは、ブログの運営にとって「天敵」ともいえるスパムコメントを分類してくれるものです。
これによって、いわゆる「荒し行為」によってサイトのクオリティを下げることなく安心してブログを運営していくことができるようになります。
あなたのブログサイトが訪問者からのコメントを重視しているならば、ぜひ導入しておきたいプラグインといえるでしょう。
基本的にこのプラグインは比較的新しいバージョンのWordPressでは既にインストールされていることがほとんどですので、使用する場合は有効化するだけでOKです。WordPress内で「Akismet」を検索しましょう。なお、ダウンロードしてインストールされたい場合は下記からダウンロードできます。
まとめ
本記事で紹介したプラグインはどれも「基本中の基本」ともいえるものばかりです。
おそらくWordPressでサイトを製作している人のほとんどがこういった基本となるプラグインを導入しているのではないでしょうか?
WordPressには他にも数え切れないほど様々なプラグインがありますので、自分のサイトの用途に合わせたものを自分なりにピックアップしてみるとよいでしょう。どんなプラグインも実際に導入してみなければ良し悪しがわからないものです。ぜひ、自分に合った機能をもつものを探してみてください。
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