僕は新卒で入った会社を1週間で辞め、個人事業主の身となって1年が経った。
なかなか濃い1年を過ごすことができたと思う。
世の中には様々な事情で会社を辞める人がいる。そしてその後は転職を考える人も多いだろう。独立起業のために会社を辞めたという勇気ある人もいるかもしれない。
ここでは、これから個人事業主(フリーランス)になろうと考えている人に向けた「覚悟しておくべき7つのこと」を紹介する。
僕が肌で感じた経験であり、避けては通れないものであるので、ぜひ参考にしていただければと思う。
1.「月給」なんていう便利な制度はない!
会社勤めをしていると毎月決まった日にお給料をいただける。
この「月給」の制度、個人になると改めてありがたい制度だと感じた。
月々のお金のやりくりが非常にしやすい。
これが個人になると、いつお金が入ってくるか定まってない場合が多い。また、僕のようにアフィリエイトをしていると、その月の成果報酬はその翌々月の10日だったり、15日だったり、末日だったりとASPによって変わってきたりする。
中には「ひと月の中に何回も給料日があるようで良いじゃないか」と思う人もいるかもしれないが、自分の収入がどのくらいなのか、何日にいくら入ってくるのか把握しづらいのだ。
僕は事業用とプライベート用でクレジットカードを2枚使っているのだが、その支払日が10日と27日になっている。
アフィリエイトの報酬が振り込まれるのはだいたい15日と末日。
なのでひと月の中で先に支払いが来て、ちょっと後に報酬が入ってくるのだ。先に支払いが来るのはやりくりがしづらい。これはかなり実感している。
事業でいくら稼げているのか、プライベートにどの程度回せるのか、自分できっちりお金を管理しないといけないということを頭に入れておこう。
2.時間管理が難しい
会社に勤めていると、いやでも会社にいかなければならない。
遅刻すれば上司の雷が落ち、常習犯なら減給処分なんてくらってしまうかもしれない。
仕事も、「◯時までにこの資料を仕上げろ」と言われたり、「◯時からはクライアントとの打ち合わせ」だとか、強制的に時間管理させられる。
帰ってからも、「明日は◯時には会社に行っておかなければいけないから◯時には寝よう」と自然に時間を管理する。
これが個人になると…
朝は遅刻なんていう概念はなく、仕事場は自宅なので起きる時間が昼なんてことも。
昼間で寝られるのはすごく嬉しいことだ。だが、仕事をする気にならないな~とだらけてしまうといつまでたっても仕事をしなくなる。
起きたのが昼の12時だったのに、ご飯を食べたりテレビを見ていたら、気づけば夕方になっていたなんてこともよくあることに。
そして夜寝る時に、「今日俺はなんの仕事したんだろう」となる。
もちろん自分で規律を作ることがあった。
「朝は10時から仕事をして13時〜14時まで昼休憩。その後は19時くらいまで仕事をしよう」といった具合に。
しかしそれは2日ともたない。1日たりともやり遂げてないかもしれない。
なので僕は今では何も規律を設けていない。
朝はかなり苦手なのでだいたい11時くらいに起き、13時くらいから仕事を始めてできるだけ仕事を頑張る。
自分でも夜型人間だと思っているので、夜は12時くらいまでテレビを見ながらでも仕事をするというライフスタイル。
夜は最高に仕事が捗る。逆に朝は何もする気が起きない。
時間を自分で自由に決められることは最高であるのだが、逆を言えばいくらでも自分をダメにできるということ。
自分に規律を設けてしっかり習慣化できる人はいいかもしれないが、自分が仕事に向きやすい時間帯というのがあると思うので、それに合わせてライフスタイルを確立していけば良いと思う。
3.税務処理はすべて自分で
これも当然といえば当然のことなのかもしれないのだが、税務処理はすべて自分でしなければならない。
税理士に頼むというのもあるが、個人で事業をしている分には税理士に頼むほどのことでもないのだ。
自分一人で充分できるのである。
しかし帳簿を自分で一つ一つ書いて電卓を叩いて計算をしていくのは骨が折れる作業だ。
僕は青色申告で最大控除額65万円という、しっかり複式簿記での記帳が求められる申告の種類を選んでいるだが、正直のところ簿記の知識は大したことない。
大学時代に日商簿記の3級を受験して落ちてしまって結局取得を諦めてしまった。
そんな僕でも楽に税務処理をすることができるのが、ネットの会計ソフトである。
僕が実際にお世話になっている会計ソフトを紹介しておく。
「会計ソフト freee」というものだ。
ここはシェアNo.1のクラウド会計ソフトで、非常に使いやすい。
管理画面が見やすく、取引記入が楽にできる。
そして僕が何より嬉しかったのが、チャットで気軽に質問できることと、確定申告がスムーズに行えたことだ。
個人事業主となって最初の年であったので、確定申告はどのようにすれば良いのか全く分からなかった。
しかし、確定申告の時期となって改めて思った。「この会計ソフトを使っていて良かった!」と。
このソフトでは確定申告ナビというのがあり、これに従って入力をしていけば最後はプリンターで印刷をして提出に必要な書類はすべて揃ったのだ。
僕が個人的に感動したのはこの確定申告ナビであるが、他にも月々の収支もグラフで一目瞭然であったり、銀行口座やクレジットカードと同期させておくことで全自動で記帳されることもかなり便利で重宝している。
この「会計ソフトfreee」は無料でのお試し期間もあるだが、僕は個人事業の有料プランを申し込んで愛用している。月々980円だ。
僕は自分でいちいち手作業で帳簿を作るくらいなら月980円を払ってでもこれだけ充実した機能をフルに使える方が良い。
ぜひ、税務処理に悩んでいる方は参考にしていただきたい。
4.毎日毎日、家で1人ぼっち
自慢でも何でもないのだが、幸いなことに僕はとても優しい彼女と同棲をしているため、ずーっと家で1人ぼっちということはない。
これはすごく恵まれている。彼女には感謝してもしきれないことだ。
個人事業ということは自宅を仕事場にずっと仕事をしていく必要がある。
なので一日のほとんどが家のパソコンの前にいることだろう。
本当にずっと1人で仕事をしていると鬱になってもおかしくない。
毎日のようにパソコンをポチポチしていて、良いことといえばタイピングが多少速くなるくらいだ。
個人事業主にとってはいかに孤独と戦うかということが結構大きな課題となるので、定期的に友達と遊んだり、趣味を持つことをおすすめする。
僕自信も会社を辞めて個人事業主になってすぐの時は精神が崩壊しそうになったこともあった。
「俺はなにしてるんだろう、これからどうすればいいのかなぁ」と思い、何も持たずに散歩に出かけて考えたこともあった。
今はもう精神的に安定してきているが、その時は夜はよく泣きそうになった。
ある意味、個人事業主の最大の敵は孤独と言っていいと思う。
5.いつ、何が起きるか分からない不安
個人で働くならこの不安はずっと続くことだろう。
いつ自分の仕事がなくなるか、収入源を失ってしまうのか分からない不安。
たとえ月に100万円稼げるようになったとしてもそれが来月も稼げるのか、それは今年だけじゃなく来年もしっかり稼いでいけるのか。
生き延びなければならない不安はかなり精神的につらい。その点で言えば、彼女の家に転がり込んでいた僕は本当に恵まれていたと思う。
収入がないときでも生活させてもらえてたからだ。これが1人でやっていたなら確実にホームレスだっただろう。
不安というのは会社勤めの人でもあるだろうが、フリーランスが抱える不安はかなりタイムリーな不安であるので、強いハートが必要だと思う。
自分なんかにはできないだろうと悲観的な考えの人なら鬱に侵されてしまう。
いつ、何が起きるか分からない不安というのは常にあることなのだと受け入れて仕事をしていこう。
6.食事が疎かになる
毎日毎日、家で1人で仕事をする生活になるので、食事がどうでもよくなっていってしまう。
僕は食べるのが面倒くさくなりがちな人間なので、1日1食になったり、摂取する食事はコンビニの菓子パンだったりカップラーメンだったり、宅配を頼んだり、はたまたご飯と海苔だけだったりということもある。
かなり栄養が偏った食事になり、食事の時間も適当になるので、気をつけなければならないところなのだが、自分1人の分というのはどうも作る気になれない。
適当に済ませて仕事に戻ってしまう。
特に野菜は本当に摂るのがめんどうになってしまう。
1週間野菜を摂らなかった時もあったかもしれない。今このように記事を書いていて、かなり申告なことだなぁと改めて感じている。
毎日一回の食事で生野菜を摂ろうかと思ったが、規律を作ろうとすればすぐに破ってしまう。
個人事業主を考えている人は、この食事の問題にも真剣に考える必要があると思う。
体を壊してしまっては生産性が落ち、仕事のやる気もなくなってしまうからだ。
注意すべき点といえる。(全く説得力がなくてすみません)
7.運動不足は確実
運動不足も必ず実感することだろう。
家で1人でパソコン作業の仕事となると運動不足の要素しかない。
食事も乱れているのだからなおさらだ。
本当に運動は定期的にするべきだと思う。
僕はさすがに運動不足をやばいと感じてボルダリングのジムに通ったり、サッカーボールを買って公園で1人でリフティングなどをやったりと定期的に体を動かしている。
平日の昼間に公園で良い年した男性が1人でボールを蹴っている姿は、ちょっと異質に見えるかもしれないがそんなことはどうでも良いのだ。
体を動かさないとどんどん自分の体は使い物にならなくなってしまう。
それでも学生時代よりは2kgほど太ってしまっている。理想は体重や体脂肪を学生時代ほどに落としたいところだが、
おそらく有料のスポーツジムに通うくらいしないと難しいだろう。
個人事業としてある程度経済的余裕が出てくれば、有料のスポーツジムに通ってしっかりと体を動かすことをおすすめする。
結局お金を払わないと自分から運動をする気にならないものである。
まとめ
以上7つ、覚悟しておくべきことを紹介してきたが、僕の実体験がほとんどなので、ぜひ参考にしていただきたい。
どうしても訪れる不安や、自分がどうにかしなければならないことが出てくるが、
それも乗り越えるべき壁だと思って、一つ一つ受け入れながらクリアしていかなければならない。
個人事業主(フリーランス)として生き残っていくことは決して簡単なことではないが、できないことでもない。
自分としっかり向き合って、個人事業主という生き方を楽しんだ方がうまく人生は回っていくはずだ。
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