現在、デジタルノートアプリとしてはEvernoteとOneNoteの2強体制という状況です。実際どちらにしようか悩んでいる方もいると思います。

特に、Evernoteについては2016年7月より値上げをしています。有料プランは従来から1.3倍から1.5倍の値上げです。これに伴いOneNoteに追い風が吹き、移行する人が増え始めています。
今回は、特に初めて利用を検討している方向けに、改めて両方の比較をしながら、オススメ利用を探っていきたいと思います。

 

双方の大きな違い

課金体型の違い

evernote_onenote

Evernoteは月間アップロードの制限により、無料と2つの有料プランがあります。
OneNoteは全機能が無料で利用できますが、総容量の制限により、無料・有料のプランがあります。

Evernoteでは、有料版にすることで同期できる端末数の制限を解除できたり、ノートをプレゼンテーションのスライドとして使うことができたりします。

対してOneNoteは、すべて無料で使えますが、ノートを保存しているOneDriveの容量に制限があり、保存容量を増やしたい場合には有料化する必要が出てきます。

 

 

 

バックボーン

Evernoteは、値上げしたばかりですが、企業として従業員解雇などを実施しており、これからの生末が心配。この先、更に値上げがあったり、サービス終了などの可能性もゼロと言えない状況になっています。

OneNoteは、マイクロソフトのアプリであり、操作性はWordやExcelなどのOfficeアプリと統一されています。マイクロソフトOfficeユーザーであればEvernoteよりもOneNoteの方が使いやすいと言えるかもしれません。

 

使い方の定義の違い

Evernoteは「整理整頓」という概念が不要でズボラな人にうってつけ。蓄積用。

OneNoteは、会社のキャビネットに近いイメージ。きっちりと仕分けされて整理整頓してある感じ。検索用。自分のタイプによって使い心地が決まりますね。

どちらも上手に使い分けて使用するという考え方もありますので、用途に応じてどちらも使う、どちらか使うという発想でもいいでしょう。

とはいえ、ここまでの印象は、プライベートの記録・保管がメインという人はEvernote。仕事などでOfficeユーザーならOneNote。このような割り切った使い方で、無料分からまず1つのことについて始めてみて、使い勝手の感覚の違いを知ることから始めるのもいいでしょう。

 

Evernoteの特長

ストレージ容量が無制限

Evernoteでうれしいのは保存容量が無制限であることです。ただし、アップロード容量には制限があり、無料プランでは60MBまでとなっていますので注意が必要です。写真などを保存していくとなると60MBではもの足りないと思うかもしれません。メモとして使う分には問題ないので、どのような使い方がメインとなってくるかで変わってきますね。

 

スマホアプリの動作が軽い

アプリがサクサク動いてくれるのはとてもうれしいポイントの一つですよね。Evernoteだと動きが軽く、また起動もはやいのでその点は使いやすいと言えるでしょう。

 

OneNoteの特長

全機能が無料だが総容量は制限あり

OneNoteは、マイクロソフトOfficeのアプリで有料のイメージが強いですが、大きなバックボーンゆえ、実はほぼ全機能が無料で使えます。しかし注意点もあり、それはストレージ容量です。

OneNoteは保存されるのがマイクロソフトのOneDriveなので、OneDriveも無料で使っていると容量が5GBに制限されてしまいます。この点では、Evernoteはストレージ無制限なのがうれしいところです。

 

同期台数が無制限

Windows版以外にもMac版、iOS版(iPhone/iPad両対応)、Android版があり、同期台数はカウントせず、すべて無料。

いろいろとデバイスを持っている方であればこの特長はうれしいものです。この点、Evernoteの無料ベーシックプランだと同期台数は2台までとなっていますので大きなアドバンテージと言えそうです。

 

3層管理

「ノートブック」「セクション」「ページ」の3つの階層で構成されています。リアルなノートとの比較は以下の通りです。
「ノートブック」は、1冊のノートに相当します。
「セクション」は、タブとかインデックスとかに相当します。
「ページ」は、1ページ、2ページのページに相当します。

リアルなノートに置き換えるとわかりやすい構成ですよね。

 

違いはあれどほとんどは実現可能

結局のところコンセプトや特長に違いはありますが、おおむね双方8~9割は同じことが実現できます。

初めてデジタルノートアプリを考えようとしている人は、日常使いとして、公私どちらに比重があるのかで、自ずと選択肢が決まってくると思います。

既存のEvernote利用者が引き続き使い続けるか、乗り換えてOneNoteするのかという、問題はあります。この場合、料金面で見ても今回の改悪でEvernoteをおすすめする理由は、大きく1つしかありません。

トータルの容量が無制限という点。

これ以外、Evernoteの絶対推しが厳しくなってきました。

デジタル商品に関わらずですが、老舗組と後発組、老舗組が萎み始めると、後発組に乗り換えるかというのは、難しい問題ですよね。

今までの環境を変えるのはなかなか簡単ではありません。
ただ、時代の流れに自分自身もブラッシュアップしていかなければいけないこともあります。

老舗を使い続けるのが本当にいいのでしょうか。
老舗で困ってることがあっても、データ移行の面倒さを考えて停滞することがいいことでしょうか。

Evernoteが登場したころから画期的で大ファンだった。そんなEvernoteも今は、過渡期または停滞期に来ているのかもしれません。アナリスト的な見解だと、今回の値上げは、財政的にも満足いく状況ではないのかもしれません。

とは言え、後発組も遜色なく追い付いて来ていますので、負けることなく、革新的なサービスをより一層提供してくれることを願って、見守っていきましょう。

 

まとめ

今回の比較において、皆さんの用途の見直し、公私の比重でおすすめを分類しました。いろんな見解がありますが、OneNoteはマイクロソフトファミリーです。このマイクロソフトとの普段の接点が、デジタルノートアプリとして、どちらが好ましいか見えてくるのではないでしょうか。


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新卒で入った会社をわずか1週間で辞め、個人事業主として生きています。メディア運営の知識やノウハウを最大限発信していきます。

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