今や一般的な名称となったSEO対策ですが、実は長年WEB製作に関わった人でもついSEOを重視するあまり、見落としがちなポイントが存在します。

これは今まさにSEO対策について考える必要性を感じている人にとっては特に注意が必要なことですので、今回はそんなSEOについての「大前提」とそれを支える基本中の基本について紹介したいと思います。

なお、どちらかといえばSEO対策について全く知らない方、これからSEO対策について勉強しようという人向けの記事となっていますのでご注意ください。

 

SEO対策する前に押さえておきたい基本

情報は必ずしも最新である必要はない

SEO対策でまず押さえておかなければならないのが、明らかに間違った思い込みを捨てることです。細かいテクニックを覚える前に、まず「大前提」を知っておかなければいけません。

その前提の一つとして、いまだに多くの人が思い込んでしまっているのが 「SEO対策を十分にするために最新の情報やノウハウ・テクニックについて知る必要がある」 という考えがあります。そういった細かいテクニックに関する最新の情報をうまく活用しなければSEO対策にならないと考えている人がいますが、それは違うのです。

SEOの世界では頻繁に細かい仕様や発想の仕方、ルールが変更される傾向にあることは確かなようですが、実際に検索エンジンの開発に関わっていたり、その世界の「プロ」でもない限りは、常に最新の情報を追いかけ続けなければ通用しなくなってしまうということはありません。おそらくこの記事のように無料でできるSEO対策について興味のある方は、業界紙などを読み漁って知識を吸収する必要などないのです。

 

SEOの知識だけを吸収しても意味がない

特にこういった業界では僅かな知識の差を利用して「権威付け」を行い、実はそれほど重要ではないSEOテクニックを有料で教えるような業者が結構あります。そういったSEO代行会社は今でこそ減ってきたようですが、業界を見渡せばまだまだ存在します。

そういった企業や、たんにSEOに関して少し勉強しただけの人の言葉を真に受けて「とにかくSEOに関しても勉強しなければサイトの運営ができない」などと焦ってしまうのは禁物です。

なぜならば「こうすれば絶対に思い通りの効果が出る」というSEO対策など、実際に検索のアルゴリズムを作っているような人々でなければ知りえない情報だからです。これはその業界でも秘密とされるのが原則ですから、私たちのような単純にWEBサイトを作成したり、サイトを運営したいだけの人には知りようがないのです。

 

SEOにこだわり過ぎない

ですから「今流行のSEO対策は○○である」とか「常にアンテナを張っていないと通用しなくなる」といった言説には注意が必要でしょう。
そうでなければ、本当は間違っているテクニックや効果の薄い方法を追いかけ続けてしまうことになります。無駄な労力や時間、お金を浪費してしまうかもしれません。

他人の言葉を盲目的に信用して、すぐに紹介されたテクニックに飛びつくのは控えた方がよいでしょう。それによって既存のサイトの構成や運用に混乱が生じてしまったり、あるいはビジネスとしても、より重要な事柄が疎かになってしまう可能性があるからです。

これは決して「SEOは軽視してもよい」という話ではありません。

基本的に SEO対策は細かい作業が大半であり、その積み重ねとトライ&エラーが重要 です。ですから、本当に自分にとって重要な事柄がわからないまま他人の言葉を信じて対策を行っても、ほとんど効果が出ないことの方が多いのです。これはお金をかけてSEO対策をしようが、無料で対策を考えようが変わりはありません。

 

サイトの目的が第一!SEOはそのための手段の一つ

人によってはSEO対策の話で「他人の話を真に受けるな」と言われても違和感があるかもしれません。しかし、あなたが実際に手に入れたSEO対策に関する情報が正しかったとしても、あなたのサイトの目的とは違う方向性のものだったり、サイトの規模や性質に合っていなければ効果は出ません。

あなたの目的は「SEO対策を完璧にする」ということではないはずです。それは敢えて言うならば「小目標」とでも言うべきものであり、最終的には(特にビジネスでサイトを運営しているような人は)そこから集客や売り上げにつながる顧客からのレスポンスを増やすなどの狙いがあるでしょう。

その目的に合わせて、今のサイトに何が本当に必要なのか何にフォーカスして改善を加えればよいのかを見極めましょう。具体的なSEOテクニックはそのための手段として考えるべきなのです。その順番を間違えてはいけません。

 

最重要項目はサイトの中身

検索アルゴリズムは「コンテンツ」重視

これまで述べてきたような前提を踏まえたうえで、私たちが無料でできるSEO対策を考えてみましょう。

いきなり結論めいたことを述べてしまえば、重要なのはサイトの「内容(コンテンツ)」ということになります。SEOに関するいろいろなサイト、本でも「コンテンツが重要」ということは紹介されていて、「そんなの分かってるよ!」と思う人もいるかもしれません。しかし、その重要性は年々増しているので、サイト運営者はより内容の部分にフォーカスする必要があるのです。

そして最もサイトで重要な情報とそうでないものの「コントラスト」や「バランス」も重要となるでしょう。

なぜなら、多くの人が既に知っていると思いますが、インターネットの黎明期といえる時代において、一時期中身のないサイトやほとんど詐欺としか言えないようなサイトが大量に検索に引っかかっていた時期があります。それらが単純に検索されやすいキーワードのもとで上位表示されてしまっていたために、ネットユーザーの間にかなりの被害をもたらしたという背景があるのです。

そのため、検索のアルゴリズムを作成する側としては、少しでもそういった被害を減らして悪徳業者を検索結果の上位に表示させないような努力を続けてきました。
そうやって彼らが価値を置いてきたのが、実際のサイトの「内容(コンテンツ)」というわけです。

 

スパムサイトとみなされないように注意する

そのコンテンツには、いわゆる「タイトルタグ」や「(そのサイトで重要視されている)キーワードの盛り混み具合」などの要素が絡み、また、サイト内の情報そのものの質も関係していると言われています。

これらがどのぐらいの割合で検索結果に関わってくるのかは、既に述べたように検索アルゴリズムを作っている人々にしか正確なところを知る由はありません。

ですが、彼らの声明をはじめとして、多くのWEB制作業者やサイト制作者が経験則的に導き出した結論が、こういったWEBサイトの基本的な要素が重視されているものを優先して検索結果に反映していることがわかっています。

なお、そのサイトにとって重要なキーワードの盛り混み具合と述べましたが、検索結果の順番を意識して闇雲にキーワードを入れ込んだようなサイトはスパムサイトとして検索エンジンに認識されてしまう危険があります。近年この辺りはますます厳しくなっているようですので、あなたが「これぐらいはいいだろう」と思っても注意が必要です。

 

上位表示を維持するのも大変

当然のことですが、人気のある「キーワード」には競合サイトがたくさんあります。そんななかで検索結果を上位表示させ続けるのは至難の業です。

特に個人でビジネスをしている人や、創業したての中小零才企業がいきなり人気のあるビッグキーワードで上位表示されることはまずありません。一時的に上がってきたとしても、すぐに大量にある他のサイトに埋もれていってしまうでしょう。

ですから、ある程度「ニッチ」なキーワードを選定する必要があります。マーケティングと同様に、積極的に見てもらいたい人々を絞り込む必要があるのです。逆に実際に検索する人が少なすぎるキーワードも意味がありません。検索される絶対数が少なければ、あなたのサイトを訪れる人もそれだけ少なくなってしまいます。

サイトを立ち上げて間もない頃であれば、 月間検索ボリュームが1,000〜5,000程度のものを狙うと良いでしょう。 そのぐらいであれば、しっかりと検索ユーザーのニーズに沿ったコンテンツを作成することで検索上位も十分狙えますし、うまく上位表示ができればその1記事だけで1日100〜200PV程度見てもらえるでしょう。

キーワードの検索ボリュームを調べるツールについては、すでにいろいろと出ていますが、私は自分でスプレッドシート上で検索ボリュームやサジェストワード、調べた履歴が残るようカスタマイズしたツールを使用しています。

もし興味がある方は下記記事でも紹介していますので、のぞいてみてください。

【有料note】Googleスプレッドシートで簡単チェック!キーワード検索数&サジェスト取得ツールを限定公開! | NET BIZA
キーワード検索数を調べるのによく使っていた「Googleキーワードプランナー」ですが、検索数の表示のしかたが「1000〜1万」といったように曖昧表示になってしまってから使わなくなった(AdWords広告を出すと見れるよう…

 

「外部リンク」について

「外部リンク」も有効な手段だが優先度は落ちる

SEO対策にはこのような「サイト内部」に関わるもののほかに「他のサイトからどれぐらいのリンクを貼られているか(被リンク量)」といった基準もあります。

これはWEBサイト自体の質を充実させることに比べれば優先順位は明らかに落ちますが、意識しないのと対策をしっかりしておくのでは、長期的にみれば差が出てくることは確かです。全く他のサイトからリンクを貼られていないサイトは、いくらコンテンツが充実していてもなかなか検索エンジンが評価してくれなくなっているのです。

外部からのリンクを増やすためには、ただ座して待っているだけでは当然効果が出ませんから、自分なりにリンクを増やす戦略を立てる必要があるでしょう。

 

「自演リンク」という手法もあるが本質的でないSEO対策

外部からリンクをしてもらうという対策として、現在いろいろなサイト運営者が行っていることに「自演リンク」というものがあります。

これは、他人からリンクを貼ってもらうのではなく、 自分でWEBサイトを量産し、メインで集客したいサイトのリンクをあたかも他人が貼ってくれたかのようにすること です。

本当に数多くの運営者がこの手法を使っていて、確かに一定の効果もあると言われていますが、決して本質的ではありません。一時的に順位も上がるかもしれませんが、これは短期的な目線であり、長期的に見るとGoogleはこの自演リンクの対策も進めているので、近い将来、検索アルゴリズムのアップデートで自演リンクをしていたサイトが検索結果から吹き飛んでしまうということが十分に考えられます。

実際、2016年3月頃にあったフレッドアップデートと呼ばれる検索アルゴリズムのアップデートでは、低質なコンテンツのもの、自演リンクでブラックな手法のSEO対策を行なっていたサイトの検索順位が落ちました。

本質に目を向けるのであれば、コンテンツの質に重きを置き、最高に有益な情報を提供することで自然と被リンクが増えていくという図式が本来の姿だと言えるでしょう。

 

「泥臭い」作業の先に・・・

試行錯誤するのが基本

これまでSEO対策の基本中の基本というべき考え方を述べてきました。

繰り返しますが、あなたのサイトが存在する「目的」を忘れてはいけません。サイトの上位表示よりも売り上げに寄与する改善ポイントがあるのならば、そちらに注力するべきなのです。

そして大事なのは、SEO対策に何らかの方向性をもたせたら、その作業を試行錯誤を繰り返して継続することです。ある意味でこれがSEOでは最も重要なことであるといえます。

 ポイントは「仮説」と「検証」 であり、自分のサイトには外部リンクが足りないという仮説を立てたのならば、それを検証すべく実際にリンクを増やす方法を考えて実行してください。知り合いのWEBサイト運営者に少し自サイトを紹介してくれないか頼んでみたり、リンクの集まりやすそうなテーマで一度記事を書いてみたりと、いろいろと施策は考えられるでしょう。それで効果が出なければ、リンクを貼ってもらう場所を変えたり、全く別のSEO対策へと移行してみるのです。

 

自分に最適なSEO対策を見つけること

そうすることで、他のサイトではなく「自分のサイトに必要なSEO対策」がわかるようになります。この試行錯誤を継続することこそが成果を出すために最も重要なことといえるでしょう。

記事の前半でも述べたように、他者の言うことを盲目的に信じることはやめましょう。技術的に細かいノウハウをいくら吸収したところで、それは「本質」ではありません。むしろポイントを外したノウハウはあなたの時間を奪ってしまうことになるのです。

結局のところSEOに限らず、WEBサイトの効果的な運営には基本的なことが一番大事だということです。それは1年や2年経過したところで変わるものではありません。

「WEBの世界は早い」というのは誰しもが思うことかもしれませんが、たとえ最新のテクニックを追いかけ続けたところで、基本や原則というものを疎かにしては効果は出ないのです。基本に忠実になりましょう。

 

まとめ

SEO対策に関する基本となる事柄について述べてきました。
WEBの世界に少しでも足を突っ込むと、つい流行となっている情報やハウツーについて知りたくなってしまうものです。

しかし何度も繰り返しますが、WEBサイトを運営する目的を忘れてはいけません。自分の今現在の立ち位置と目指すべき方向を明確にしましょう。そして自分に見合ったSEO対策を自分なりに明らかにして、それに注力するようにしてください。当然、どれも無料でできるものばかりです。

長い目でみれば、それが一番効果的なアプローチなのです。

 

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