ネット上には数え切れないほどのブログが存在しますが、そのほとんどはあまり人の目に触れられることなく、ひっそりと運営されています。
一方、毎日何千件ものアクセス数を誇る人気ブログも確実に存在しており、なかにはブログからの広告だけでかなりの収入を得ている人もいるのです。

これらの違いは一体何なのでしょうか?

ひとつの答えは、そのブログにオリジナリティがあり、その分野に興味をもつ人からの熱烈な支持を得ているということなのです。

それでは、あなたのブログもそういった地位を確立することはできるのでしょうか?できるとすれば、具体的に何か具体的な施策はあるのでしょうか?
そこで今回は、あなたのブログにオリジナリティを与える秘訣について紹介してみたいと思います。どれもすぐに実践できるものばかりですから、ぜひ参考にしてください。

 

焦点を絞る

フォーカスは力である

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オリジナリティのあるブログの特徴として、まず「ある一定の分野、あるいはコンセプトにフォーカスしている」ことが挙げられます。

たとえばある英会話スクールでは、ブログをはじめとして英語を学ぶことがいかに楽しいか、英語を話すこと、聞くことは難しくも敷居が高くもないことを読者に教えることに重きを置いて様々なコンテンツの提供をしています。

即ち、英会話が一般に考えられているような出来る人と出来ない人がいるスキルではないことをブログの読者に伝え、主に社会人になってから英語を勉強したいけど二の足を踏んでいるような人々を魅了するような情報を提供し、そういった人とコミュニケーションをとることを重視しているのです。

無論、彼らの最終目標は主にネット上で提供される英会話講義に参加してもらうことなわけですが、彼らが提供するコンテンツの全ては英語を学びたいと考える人々の関心を惹き、英語に関わるさまざまな情報を提供するとともに、何よりも英語を通じて「ともに楽しむ」ことに集中しています。

ブログを通じて英語を学ぶことのについて古い考え方や通説の誤りを指摘し、自分たちのスクールをそれに代替する親しみやすく楽しめる選択肢として位置づけていいます。これはブランドにとっての大きな差別化となっているのです。

このようにあるコンセプトに徹底的にフォーカスすることにより、ブログが強力なブランディングツールとして覚醒し、徐々にオリジナリティが出てくるようになるのです。

 

読者層が絞られているか?

thinking

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そもそもあなたのブログでは想定する読者についてどの程度の明確になっているでしょうか?

多くの人はブログに載せる文章が何を目的としているかははっきりしていますが、その内容が「どうして読者にとって価値あるものになるのか?」について明確になっていません。
つまり、ブログで価値を提供する読者層が絞りきれていないのです。

特にビジネスにおいてはブログなどのコンテンツの価値を決めるのは見込み客なのですから、その人々にフォーカスした情報を提供しなければなりません。
彼らの支持を集めることができれば、必然的にあなたのブログはオリジナリティのあるものになり、反応率も上がるはずです。

反対に、ターゲットが絞りきれていないブログはどんな読者に対しても明確な価値を提供することができません。

あなたのブログの読者はなぜあなたの文章を読む必要があるのでしょうか?
もっと広い視点でいえば、あなたはブログを通じて彼らに何を信じてもらう必要があるのでしょうか?

これらの質問に対する答えこそが、あなたのブログのオリジナリティを付加する強力な武器となるのです。想定している読者に対してどういう価値を認識してもらうのか?そこにフォーカスすることによって、あなたのブログは生まれ変わるでしょう。

 

読者の問題解決に貢献する

「煽り記事」を書くな

ネット上に溢れるブログの多くは、単純に世の中で起きている現象の説明をしたり、問題点や疑問点を提示するだけのものです。

これはビジネスブログでも変わりはなく、たとえば「出世しないビジネスパーソンの特徴」などといった煽り口調の見出しでインパクトを与え、アクセス数を稼ぎ出すことを目的として書かれたものが多いからです。

しかし長期的にブログを成功させ、多くの読者から共感を得たいのであれば、こういった記事を書くことはおススメしません。
一昔前はこういった読者にある種の不快感を持たせてしまうようなブログは少なかったために、それだけで珍しい印象を与えることができていましたが、今はそうではありません。

読者はこういった目を惹くだけの記事に食傷気味になっており、そういったブログやネット記事のほとんどが似たもの同士で埋没してしまっているのが現状です。

さらには、いわゆる「煽り記事」のほとんどが理論的な根拠に欠け、不明瞭な前提で書かれているために信憑性に欠けます。結果として、一時的に読者の目を惹くものの、すぐに信用を失ってしまうのです。

 

読者にとっての「メリット」を明らかにする

パソコンと子供

あなたはそういった数あるブログとは一線を画さなければなりません。

読者が求めているのは「不安を煽られる記事」ではなく、自らの抱えている問題点について明らかにし、それを解決するヒントを与えてくれる記事です。あなたは読者の抱える問題をブログで解決してしまうような有益な情報を提示する必要があるのです。

そして何よりも「あなたのブログを読むメリット」を明確に説明するのです。

なぜ読者はあなたのブログを読まなければならないのでしょうか?時間をとってあなたのブログを読み込むことで、具体的にどういったメリットが享受できるのでしょう?

あなたの提示するメリットが明確で具体性があればあるほど、その分野に問題を抱えている読者からの反応が上がります。それによって、あなたはそういった人々からオリジナルの存在として認識されはじめるのです。

 

あなたの強みを活かす

まずは強みの分析を

thinking

ブログではあらゆる分野の情報をすべて手がける必要などありません。秘訣1で述べたとおり、取り扱う情報はある程度絞り込むべきです。特にあなたが楽しめるものに集中した方が、結局はより高品質で良質な情報を読者に提供することになるでしょう。

ブログにあなたの「強み」を活かすとは、即ちあなた自身が「常にクオリティの高い成果を継続的に達成することのできる分野」を重要視するということです。
そういった分野では、あなたは安定して価値ある情報を提供することができ、あなた自身もコンテンツを提供しながら満足感を得ることもできます。

ピーター・ドラッガーが『Build on Strength(強みの上に築け)』と言ったように、ブログだけでなくビジネス全般においては、自らの強みを正確に把握することが成功への道しるべでもあります。あなた自身の強みが想定する読者との間にどのような影響を及ぼすのかを知ることは非常に重要です。

あなたの提供するコンテンツが、あなた自身と読者への興味を増すような内容になっていれば、自らの強みの追及こそが読者への価値の提供へと繋がってきますし、それによって他のブログとの差別化をはかることになるのです。

 

「強み」をコンテンツ化できるか?

コンテンツとは、ブログをはじめとして動画やフェイスブック、ツイッターなどを通じてある人物から提供される情報のすべてを包括した概念です。
世の中に情報を伝える媒体を数あれど、現代ではブログはまさにコンテンツマーケティングに欠かせないツールとしての地位を確立しているといえます。

あなたが自らの「強み」をコンテンツ化して発信できれば、それを発展させていくことはそう難しくありません。なぜならばその分野を突き詰めることが、あなた自身の満足感とも繋がっているからです。

まずあなたの強みを前提としたアイデアの核を探してみましょう。
全体に通底するアイデアがあれば、コンテンツ自体を分解したり組み替えたりして、様々な情報源として提供することが可能になります。

特にブログという媒体は、そういったコンテンツの「組み合わせ」や「組み換え」がしやすいメディアですから、あなたの強みに立脚したアイデアを提示できれば、あとはそれをどんどん発展させていけばよいということになります。

 

読者の背中を押す

あなたの提案は具体的か?

人が行動を起こす可能性が最も高いのは、求められる行動が非常に明確な場合であることがわかっています。

つまり、ブログを通じてのあなたの提言やアドバイスが抽象的なものだったとすれば、それがどんな有用なアイデアだったとしても、具体的にどのような行動をとればよいのかが読者にわからないため結局実行されずに終わってしまうのです。

ですから、あなたは読者に対してできるだけ具体的な提案をすることによって、彼らの背中を押してやらなければいけません。
その提案が明確な行動を後押しするものであればあるほどに、ブログのオリジナリティが強化されていきます。

たとえば「英語の勉強の仕方を変えよう」と提案されて、読者はどんな行動が取れるでしょうか?

勉強の仕方といわれても、具体的にどこをどのように変えればいいのかわかりません。一口に「変える」といわれても方法はいくらでもありますから、一体自分の勉強のどこからやればいいのかわからないのです。それでは読者は行動に結びつけることができません。

 

できるだけ「プロセス」を示す

一方、たとえば「英単語を覚えることにはあまり意味がないから、中学生レベルの簡単な単語の発音をまず理解し、それをしっかりと聞き取れるようにしよう」という提案ならば、より具体性が出てきます。

さらに「ユーチューブなどの動画サイトで1日○分繰り返し聞き続ける」などの提案をすれば、読者がどういう行動をとればよいのかがはっきりするでしょう。具体的なURLなどを示せばなおよいです。

無論、この通りにやれば必ず英語力が上がることを保障するものではありません。あくまでも、この程度の具体性のある提案がなければ読者は行動に移してくれないということのたとえです。

あなたは読者の「行動プロセス」をできるだけ詳細に提案する必要があります。
巷には「問題点」だけを指摘して、具体的な解決策や対案を示さずに終わっているブログがたくさんあります。

ですから、あなたが具体的な解決方法を提示するだけでも、読者にとっては「よき専門家」であるかのように感じられるのです。さらにアイデアに独創性があるほど、読者はあなたを稀有な存在として認識するでしょう。

ブログで提案される数々のアイデアが読者によって実行されないのは、彼らが失敗を恐れているわけでもなければ能力が足りないわけでもありません。まずはじめに何をやればよいのかがわからないからです。

あなたの文章は、そういった人々の道しるべとなる必要があるのです。

 

本当に求めているものを明らかにする

読者の性質を理解する

これは秘訣4にも通じることですが、読者の多くは「自分にとって本当に必要なものは何か?」についてわかっていません。

なぜならば、多くの人は最終的には自分自身で見つけるべき何か特定の答えを、自分以外の誰かが教えてくれると考えてブログを読むからです。これはインターネット社会の弊害ともいえますが、あなたがブログを通じて読者のよきアドバイザーであり、専門家としての地位を確立するという意味ではチャンスでもあります。

そういった読者があなたのブログにオリジナリティを感じるか否かは、あなたの提案する解決策、そしてそれに通じるプロセスにオリジナリティがあるかどうかなのです。

あなたは文章を通じて読者にとって本当に必要なものに気づいてもらわなければなりません。たいていの読者は、自分が必要とすることや自分がなぜそれをするのか理由がはっきりしているわけではなく、逆に「これをやれば何かわかるかもしれない」とか「一歩前進できるかも」といった期待をしているのです。

そういった人々が「本当に求めているもの」について考えさせ、あなたの提案がそれを後押しするものだとわかれば、読者はあなたのブログを唯一無二の存在として認識してくれるでしょう。

 

まとめ

以上、あなたのブログにオリジナリティをもたせる秘訣を述べきました。

ブログを成功させるためには、あなたは読者にとってのよき情報提供者である必要があります。殊更に不安を煽ったり、批判を繰り広げるブログではすぐに読者が離れてしまいますし、結局はオリジナリティのあるブログとはならないのです。

あなたはブログを通じて読者に価値の提供をしなければなりません。読者が時間をとってあなたの文章を読むメリットを理解し、それによってあなたを唯一無二の情報提供者、あるいは問題解決の専門家として認識させる必要があります。

難しく聞こえるかもしれませんが、どんな人にも「強み」というものがあり、それに基づいて執筆する分野を絞り込むことで、その分野に興味のある人の目を惹くことができるようになります。

重要なのは、短期的な反応だけを気にせず、しっかりと長期的な視点でブログの運営を考えることです。本記事で述べた秘訣を活かして、あなたもオリジナリティ溢れるブログを書いてみましょう。きっとあなたが驚くほどの反応があるはずです。


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新卒で入った会社をわずか1週間で辞め、個人事業主として生きています。メディア運営の知識やノウハウを最大限発信していきます。

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